2004.03.22

球体関節人形展

球体関節人形展を見た。東京都現代美術館は初めて。ぎりぎり最終日なのだよ。混んでたよお。

怖いもの見たさだったのだが、ちっとも怖くなかった。人が多すぎだし照明が明るすぎるね。実際、一部の展示は黒やグレーのテントで囲ってあったけど。全体が暗い照明で一人きりだったら、そりゃあもう怖くてたまらなくなりそうだ。こっそり夜中に忍び込み、暗い懐中電灯に照らされて浮かび上がる人形。おお、それだったら、かわいいだけの人形でも怖いぞ。

さて、人形。展覧会名そのもので、球体関節の人形というカテゴリーなわけで。けっこう多くの作家が出している。かわいい顔をして、かわいい人形が着るようなフリルのある服を着た、かわいく見える人形から、理不尽にひどくいじめられてる人形まで。かわいい顔をして、かわいい衣装を着ていれば、かわいい人形になるはずだが、ただかわいいだけの人形はいない。自立できないから寝てるだけだとしても、病気で寝ているように見えたりする。表情や仕草がちょっと違うのだ。ところで、恋月姫さんの人形はベッキーに似てる。

伝統的彫刻が、大理石の白やブロンズの青黒なのに対して、球体関節人形は人の色をしてるから、あんまりひどいことをするとリアルすぎて痛くなりそうだが、球体関節があることで人形でありつづけ、その痛みが軽減される。表現手法のひとつとも考えられるが、人になれない人形だからいじめるんだよ、って屈折が無いとも言えない。

で、押井守が監修を行なったってことで、イノセンスの宣伝が流れてたし、ミュージアムショップに関連書籍やDVDも売っていたが、人形繋がりってことらしい。

気に入らなかったわけではないが展覧会図録は買わず、ショップで見つけた舟越桂のDVDをおみやげ。この人の展覧会を去年ここでやってて行き損なったのだった。彩色した木彫だね。

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